CursorとRのセットアップ

AIエディタ「Cursor」でRを動かす手順

この記事では、AIエディタ「Cursor」でRを動かすためのインストールや初期設定の手順を紹介します。大まかな流れは以下の5つです。

  1. Rのインストール
  2. Cursorのインストール
  3. Cursorの初期設定
  4. Rの拡張機能を追加
  5. Rファイルの作成

1. Rをインストールしよう

まずは、お使いのPCにRをインストールします。
Rインストールの手順は、インターネットで「R インストール」と検索すると多くの記事が見つかりますが、下記資料が大変分かりやすいです。

日本疫学会2023プレセミナー『Rで実践!美しいTable & Figureを作ろう』公開資料

必須なのは下記の2項目です。

  • 「0.はじめる前に」
  • 「1.R のインストール」
  • Windows 版では Rtools がないとパッケージがインストールできない場合があるので、
    「3. Rtools のインストール」
    もあらかじめ済ませておくことをお勧めします。
    なお、CursorでRを動かす上でRStudioは使わないのでインストール不要です。


    2. Cursorをインストールしよう

    Windowsでのインストール方法

    1. Cursor公式サイトにアクセスして「Download」をクリックし、インストーラーをダウンロード。
    2. ダウンロードしたインストーラーを起動。
    3. 画面の指示に従ってセットアップを進める。
    4. インストール完了後、初期設定画面に進む。

    macOSでのインストール方法

    1. Cursor公式サイトにアクセスして「Download」をクリックし、「Cursor Mac Installer.zip」ファイルをダウンロード。
    2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックして解凍。
    3. 「Install Cursor.app」を起動し、画面の指示に従ってインストール。
    4. インストール後、「Applications」フォルダからCursorを起動し、「開く」をクリックして使用許可を与える。
    5. 初期設定画面に進む。

    3. Cursorの初期設定

    1. 特にこだわりがなければそのまま「Continue」をクリック。
    2. 拡張機能の設定
      • VSCodeの拡張機能を引き継ぎたい場合は「Use Extensions」をクリック。
      • 引き継ぎたくない場合は「Start from Scratch」を選択。
    3. データ設定
      • 「Privacy Mode」を選び、「Continue」をクリック。
      • セキュリティを重視する場合は「Privacy Mode」を推奨します。
    4. ログイン
      • 「Log In」をクリックしてGoogleまたはGitHubアカウントで認証。
      • 新規アカウントを作成する場合は「Sign Up」を選びます。
    5. 認証が完了すると「You may now proceed back to Cursor」と表示され、初期設定完了です。

    4. Rの拡張機能を追加しよう

    1. 左側のサイドバーにある拡張機能アイコン(四角に4つの小さな四角が描かれているアイコン)をクリックします。
    2. 検索バーに「R」と入力し、検索結果から「R」を選択します。
  • 「install」ボタンをクリックします。
  • これでCursorでRプログラミングを行う準備ができました。


    5. Rファイルを作成しよう

    手順その1:

    アクティビティバーのエクスプローラーをクリックして「New File」(ファイルのアイコン)をクリック

    ファイル名を「★★.R」とすればRファイルが作成できます。

    手順その2:

    上部のメニューから「File」 > 「New Text File」で空のテキストファイルを開く

    空のテキストファイルがエディタの前面にある状態で「File」 > 「Save As…」を選択

    ファイル名を好きな名前にし、ファイルの種類のプルダウンから「R」を選択し保存する

    以上でRファイルの作成完了です。

    Cursor × Rの世界へようこそ!

    これで解析を始める準備が整いました!
    まずは初心者の方向けの記事を見ながら、色んな機能を試してみることをおススメします。

    Cursorの料金プランについて

    プラン 料金 主な機能
    Hobby 無料 回数制限ありのコード補完機能+ベーシックなモデルが利用可能。2週間の試用版Pro体験付き。
    Pro 月額20ドル コード補完機能が無制限+ベーシックなモデルが利用可能。ハイスペックモデルは回数制限あり。
    Business 月額40ドル / 人 管理機能や企業向けセキュリティ機能を備えたプラン。

    詳細は公式料金ページをご確認ください。


    【★重要】おトクにCursorを最大限活用する方法

    Cursorの無料プランでも、外部APIの無料枠を活用することで高性能のAIモデルを無料~低コストで使用できます。

    時期によってコスパが高いモデルは常に変化しますが、GoogleのGeminiは高性能でなおかつコストも抑えられているのでおススメです。

    GeminiをAPIで使用するための具体的な手順はこちらの記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

    その他便利な設定

    Cursorを日本語化する方法

    Cursorの表示言語を日本語にするには、拡張機能の「Japanese Language Pack for VS Code」をインストールします。

    インストールしたら、一度Cursorを再起動します。

    これでCursorの表示言語が日本語になります。


    Rstudioのキーボードショートカットを再現

    Rstudioでよく使うキーボードショートカットの代表格は%>%<-ではないでしょうか。 Rstudioでは
    • %>%: ctrl+shift+M
    • <-: alt+-
    でショートカット入力することができます。 これをCursorで再現できるようにします。 まずはキーボードショートカットを開きます
    キーボードショートカットの設定ファイルを開きます。
    下記のコードを貼り付けるだけで設定完了です。
    
    [
        {
            "key": "ctrl+shift+m",
            "command": "type",
            "args": {
                "text": " %>% "
            },
            "when": "editorTextFocus && (editorLangId == 'r' || editorLangId == 'quarto' || editorLangId == 'rmd')"
        },
        {
            "key": "alt+-",
            "command": "type",
            "args": {
                "text": " <- "
            },
            "when": "editorTextFocus && (editorLangId == 'r' || editorLangId == 'quarto' || editorLangId == 'rmd')"
        }    
    ]
    
    "key": ★★と"text": ★★の部分を変更すれば自由にカスタマイズ可能です。私は他にもctrl+dで1行削除などをRstudioから継承して使っています。

    配色テーマの変更

    RstudioからCursorに移行した方は、慣れるまでCursorのエディタの配色にぎこちなさを感じるかもしれません。

    Cursorには様々な配色テーマがあるので好みのデザインに変更することができます。

    Cursorの配色テーマを変更するには、左上の「File」>「Preferences」>「Theme」>「Color Theme」を選択します。

    他の方法ではコマンドパレット(cntrl+shift+P)を開いて「>color theme」と入力すると設定ページに移動できます。

    様々な配色テーマがあるので、自分の好みのもの選択します。

    Rstudioのデフォルトのデザインに似た配色だと「Light (Visual Studio)」がおススメです。

     
    テーマ:Light (Visual Studio)

    DarkなテーマではAnysphere Darkがおススメです。

    テーマ:Anysphere Dark

    青系のTommorow Night Blueもいい感じです。

    テーマ:Tommorow Night Blue

    コメント