RのPathを通す方法(Windows)

Pathを通すとは?

Pathを通すというのは、コンピュータがRプログラムを見つけられるようにする設定のことです。

より具体的な説明

  1. コンピュータには「PATH環境変数」という、プログラムを探す場所のリストがあります。
  2. コマンドラインやターミナルからRを実行しようとしたとき、コンピュータはこのPATHリストに登録された場所を順番に探していきます。
  3. 「Pathを通す」とは、Rがインストールされているフォルダの場所をこのPATHリストに追加することです。

Windowsの場合の例

  • Rは通常 C:\Program Files\R\R-4.x.x\bin のような場所にインストールされます
  • このフォルダのパスをPATH環境変数に追加することで、どこからでもRを実行できるようになります

Pathを通す前と後の違い

Pathを通していない場合:

  • Rを実行するたびに、フルパスを指定する必要があります
  • 例: C:\Program Files\R\R-4.x.x\bin\R.exe と入力しないといけない

Pathを通した後:

  • 単に R と入力するだけでRを起動できます
  • システムが自動的にRの実行ファイルを見つけられます

WindowsでPathを通す手順

1. Pathが通っているか確認

コマンドプロントを開く


「R」と入力して実行


Rの実行ファイルのpathが通っていないときは、下記のような表示が出力されます。


2. Rの実行ファイルのPath確認

スタートメニューの検索バーに「R」と入力し、Rのアプリケーションが表示されたら「ファイルの場所を開く」をクリック


Rのショートカットの場所が表示されたら右クリック→プロパティをクリック
「リンク先」の右側のパスを確認。
下記のように表示されていたら、C:\Program Files\R\R-4.4.1\bin\がRの実行ファイルのPathです。


3. 環境変数の設定

「環境変数を編集」をクリックして開く


「ユーザーの環境変数」の中の「Path」を選択し「編集」ボタンをクリック


「新規」→Rの実行ファイルのPathを入力→「OK」


4. 設定の確認

下記のような表示が出力されたら、pathが通っていることが確認できます。