Cursorの「Edit」「Agent」モードの使い方

何ができる?

Cursorの「Edit」「Agent」モードでは、AIが自律的にコード生成、コード修正、コード実行、ファイル操作を行う機能です。

AIに指示をだすだけで、例えば下図のようなグラフを簡単に作成することができます。

目的変数と各説明変数との関係を可視化

「Edit」「Agent」モードはCursorの有料プランのみ利用可能です。無料版から始めたかたは、2週間の体験期間内に使用感を是非お試しください。

使いかた

まずはChatを開きます。

  • 画面上部のボタンからToggle AI Paneをクリック
  • またはctrl+Iを押す

2つの実行モード

EditAgentの2つのモードがあります。

モード切り替え(Edit/Agent)

ウィンドウの左下のモード選択ボタンからEditモードを選択します。

モード切り替え画面

もうひとつの機能「Ask」モードについてはこちらの記事をご覧ください。

Editモード

Editモードではコードの編集が主な役割になります。AIに指示した内容に沿ってコードを自動生成・修正してくれます。

Ask機能でもコードの自動生成と「Apply」ボタンによる自動反映は可能です。

AskモードとEditモードとの違いはこちらの公式ページで下記のようにまとめられています。

  • Ask:コードの検索と理解を支援。コードを探索したり、質問したり、説明を得たりするのに使用
  • Edit:コードの記述と編集を支援。新しいコードを生成し、変更をファイルに直接適用できる

Agentモード

Agentモードでは、コード自動生成・反映に加えて、AIが自律的にコードの実行やファイル作成を行います。

ウィンドウの左下のモード選択ボタンからAgentモードを選択します。

モード切り替え画面

AIによりコードが生成された後、下の画像のようにAIからスクリプトの実行について認証をもとめられます。

Run commandを押すと、スクリプトの実行が許可され、AIが自動で実行します。

そして作成されたファイルはこちらになります。

ちなみに、この画像が出力されるまでにAIにした指示は下記の通りです。

  1. MASSパッケージのbiwthwtデータをdfに格納して
  2. dfから線形回帰分析を行って。目的変数はbwt。
  3. プロットを表示させて。
  4. ggplotを使って。
  5. 画像を出力して。
  6. 実行して。

以上です。この記事に載せるスクショを撮るために適当に指示していたにもかかわらず、ここまで美しいグラフが作成されたのには正直驚きました。

質問に具体性がなかったせい(例えば説明変数を指定していない)で若干too muchな出力になっていると感じた方もいるかもしれませんが、もちろん、より具体的に指示すれば好みのものにカスタマイズすることが可能です。

このように、うまく使用すれば人間が担う作業はほぼ認証ボタンを押すだけで済むようになります。

Agentモードでは使用できるAIモデルが限定され、記事執筆時点では、AnthropicのClaudeモデルと、GPTの一部のモデルが使用可能です。


変更履歴から修復可能:チェックポイント機能

Edit・Agentモードでは、定期的にチェックポイントが作成されます。

Restore checkpointボタンを押すとそれぞれのチェックポイントの状態に戻すことができます。

さらに、Redoボタンを押すとRestore checkpoint実行前に戻ることも可能です。


Rの環境変数Pathを設定しておこう

AgentモードでAIがコードを実行する際は、ターミナルからRの実行ファイル (例:R.exe) を使用するため、Rの実行ファイルのパスを環境変数Pathに設定しておくのがおススメです。

Rの環境変数Pathを通す手順はこちらの記事で説明してます。

Pathが通っているかの確認方法も記載しているので一度ご確認ください。

環境変数をいじらない場合は、AIにRの実行ファイルのパスを伝えることでも実行することができます。

まとめ

今回はCursorの「Edit」「Agent」モードについてまとめてみました。

  • Edit: コードの編集
  • Agent: Editモードの機能に加え、コードの実行やファイル生成を行う
  • Ask: AIとの対話、Applyボタンによるコードの適用

それぞれのモードに特性があり、うまく使い分けることで解析の効率がぐっと上がります。

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