解析レポートの作成にはQuartoというドキュメント作成システムを使用します。
Quartoとは、Markdown + R(+その他プログラミング言語)で動的レポーティングを行うためのツールです。 Markdownで記述された文書に、Rのコードを埋め込むことができます。
まずは、CursorでQuartoを動かすための準備をします。
Quartoのセットアップ
まずは公式サイトでQuartoをインストールします。


インストール時には特に設定を変える必要はなく完了までいってしまって問題ありません。

Quartoの拡張機能のインストール
続いて、Cursorを起動してQuartoの拡張機能をインストールします。

Quartoファイルの作成
Quartoファイルの拡張子は.qmd
です。
任意のファイル名.qmdという名前のファイルを作成します。

新規ファイルの保存時にファイルの種類をQuartoに選択しても同じです。

これで、CursorでQuartoを動かすための準備は完了です。
実際に解析レポートを作成してみましょう。
Cursorで解析~解析レポート作成の流れ
解析レポート作成までの手順は下記のとおりです。
- Rファイルでスクリプトを作成
- スクリプトからQuartoドキュメントを作成
- Quartoドキュメントをレンダリングし、レポート完成
あとは、解析が仕上がったタイミングでComposerのagentモードから「Quartoで解析レポートを作成」と指示するだけです。
Composerの使用方法についてはこちらをご覧ください。
例として、Composerを使ってプロンプト一発で解析レポートを作成してみます。
下記のプロンプトをComposer(agentモード)に送信してみます。
MASSパッケージのbirthwtデータを用いて、下記の解析を行ってください。
手順1:新生児体重 (bwt)とage, lwt, race, smoke, ptl, htとの関係を可視化
手順2:新生児体重(bwt)を目的変数とし、人種(race)と年齢(age)の交互作用項を含めた線形回帰モデルを構築しtbl_regressionでサマリーを作成
手順3:手順2のモデルをもとに散布図と回帰直線のグラフを作成。
手順4:Quartoで解析レポートを作成する。
その後の人間の仕事は、生成されたコードを確認し、問題なければ認証ボタンを押すだけです。
出力されたレポートはこちらです。


実際の解析レポート生成過程は下記動画をご覧ください。
※画質が粗い時は下部設定(⚙)→画質を1080pHDに変更
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